栽培過程

山形県庄内地方の日本海側は土壌が砂丘地帯となっており、土の畑とは異なる栽培方法がとられています。
水はけの良い土壌での栽培は、養分管理に難しさがありますが、花と花との間がギュッと詰まった、形の良い花卉を作りやすいというメリットもあります。
夏は暑く、冬は積雪が多いため、農業を営むうえでは大変な気候ですが、長年の知恵と経験を活かし、全国でも有数の農作物の産地として知られています。

花卉の栽培過程

1.土づくり

花卉がすくすく育つためには、良い土づくりが必要です。
花卉が育ちやすいように、土の養分を随時調整しています。

土づくり

2.定植

オランダやニュージーランドからユリの球根が届きます。
当社では、美しい形に育て上げるため、定植前にパッキング処理や冷蔵処理を行っております。
冷蔵処理とは、冷蔵庫に約2週間ほど入れて上根を十分に発生させることです。

定植

3.生長管理

収穫までの間、水やりと温度の管理には十分に気を遣い、毎日細かい調整を行っております。
花卉に元気をあげるため、頃合いを見て追肥なども行います。
また、植える間隔をできるだけ広くすることで風通しが良くなり、茎も固く丈夫に育ちます。
ユリに関しては、水を与えすぎると茎が柔らかくなり、商品価値が落ちてしまうので、特に注意が必要です

生長管理

4.収穫

出荷作業中に花卉にキズがつくことがないよう、咲く一歩手前で収穫します。
また、ご購入いただいた方のお手元にみずみずしい状態でお届けできるよう、水揚げ処理も行ないます。

収穫
収穫
収穫

5.出荷

花卉が傷まないようにラッピングしたり、出荷用のダンボールの中でも水につけた状態にしたりと、新鮮な花卉をお届けできるよう工夫をして出荷しております。また、箱の中は特殊な加工をしていますので、横に倒して運んでも水がこぼれないようになっております。

出荷

6.暖房と冷却設備

画像は、アルストロメリアの株元です。夏の暑い時期には地中にホースを埋め込み、地中冷却装置によって冷たい水を循環させています。株元を冷やすことで花芽分化を促進し、収穫を早めることができます。画像では見えませんが、株元の地中に2本の冷却ホースが埋まっています。

暖房と冷却設備
暖房と冷却設備
暖房と冷却設備